好酸球性食道炎は消化器系のアレルギー疾患として知られており、食道粘膜に好酸球が多数浸潤し慢性炎症を起こす病態であるが、その発生機序には未だ不明な点も多い。本研究ではIL-33、自然リンパ球(ILC2)に着目し、EoEの病態解明を行った。外来抗原の刺激により食道上皮細胞からIL-33が産生され、さらにTh2細胞よりIL-13、IL-5などのTh2系サイトカインが誘導されることが明らかになった。加えて、IL-33依存性にILC2が誘導され、食道粘膜に好酸球の浸潤を来たすことが示された。今回の研究によって、EoEの病態形成にIL-33、さらにはILC2が重要な役割を果たすことが示された。
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