本研究では,中山間地域に位置する町で生活している高齢者の夜間頻尿を含めた下部尿路症状と睡眠・活動の実態に関する質問紙調査を実施した。夜間頻尿のある高齢者においては,夜間頻尿が複数回になることで夜間の睡眠だけでなく,日中の昼寝の必要性にも影響を及ぼしていた。さらに,活動への参加が減少したり,水分摂取に気をつかうなどの生活への影響がみられた。 夜間頻尿が複数回になることに影響をあたえる要因は,身体状況や下部尿路症状との関連が明らかとなった。先行研究と本研究の結果を踏まえ,地域において看護職が活用可能な高齢者の夜間頻尿と生活の困りごとを把握するアセスメントシートの作成を行った。
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