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2015 年度 実績報告書

魚類と両生類から明らかにする新型アドレノメデュリンの機能:免疫・造血系に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 26870386
研究機関岡山大学

研究代表者

御輿 真穂  岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (00527997)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードアドレノメデュリン / 比較内分泌学 / 造血 / 脊椎動物
研究実績の概要

アドレノメデュリン(Adrenomedullin, AM)ファミリーに含まれるAM2およびAM5はその機能に関する研究例が少なく、とりわけAM5の機能はほとんど明らかになっていない。申請者はこの機能を解明するべく、両生類ネッタイツメガエルの胚においてin situ hybridization法によってAM5遺伝子の発現部位を調べたところ、血球分化の場である腹部血島にシグナルを検出した。また、成体の各組織におけるAM5遺伝子の発現分布を解析したところ、肝臓、脾臓、腎臓、肺、および血液などで発現がみられた。両生類において肝臓と脾臓は造血器官であるため、AM5遺伝子は両生類の胚発生から成体に至るまで造血に関与することが示唆される。血液においても発現がみられることから、血球細胞の分化や成熟に関わる可能性が考えられた。そこで、Percollを用いた密度勾配法およびセルソーターによって血液細胞を分離し、AM5遺伝子の発現を調べた。分画Aはb-globin遺伝子を特異的に発現することから赤血球と推定され、分画Bは造血幹細胞の増殖に関わる転写因子gata-2を多く発現する細胞集団であった。AM5遺伝子は分画Bにおいてより高い発現がみられたことから、造血幹細胞に発現しその増殖と分化誘導に関わる可能性が示された。今後は、造血幹細胞を単離・培養し、AM5の投与による増殖の変化を解析する予定である。
また、魚類においては、AM2/AM3タイプの機能を解明するため、メダカを用いてより発現量の多いAM3遺伝子のノックアウトを作出しており、今後表現型の解析を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] Adrenomedullin 5 expresses in the hematopietic tissues in Xenopus tropicalis2015

    • 著者名/発表者名
      Ogoshi M, Yamaura S, Aoyagi K, Takeuchi S, Takahashi S
    • 学会等名
      第40回日本比較内分泌学会・第37回日本比較生理生化学会合同大会(CompBiol 2015広島大会)
    • 発表場所
      広島県広島市
    • 年月日
      2015-12-11 – 2015-12-13
  • [図書] Handbook of Hormones: Comparative Endocrinology for Basic and Clinical Research, edited by Takei Y., Ando H, Tsutsui K2016

    • 著者名/発表者名
      Maho Ogoshi
    • 総ページ数
      235-246
    • 出版者
      Academic Press
  • [図書] ホメオスタシスと適応 -恒-、海谷啓之・内山実 共編2016

    • 著者名/発表者名
      御輿真穂、坂本竜哉
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      裳華房

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公開日: 2017-01-06  

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