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2016 年度 実績報告書

新入社員の自己愛人格が職場ストレスに及ぼす影響:コーピング方略も考慮して

研究課題

研究課題/領域番号 26870413
研究機関岡山大学

研究代表者

原田 新  岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (70721132)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード自己愛人格 / 自我同一性 / 新入社員 / 早期離職 / 職場適応
研究実績の概要

平成28年度には4回目の調査を実施し,平成26年度から続く新規学卒者の新入社員を対象とする全4回の縦断調査を終了した。4回目の調査も,1~3回目の調査と同様,自己愛人格,およびその関連変数としての自我同一性,職場適応の指標として職場ストレス(職場ストレッサー,心理的ストレス反応,コーピングを含む)および職務満足感等をそれぞれ測定する尺度で構成された。
まず4回の調査終了時での在職・離職の状況について検討した。4回目終了時点で在職・離職の状況を確認できたのは,1回目調査で回答を得られた1236名のうち527名であり,そのうちの377名がまだ最初に入職した職場に在職中,150名が既に離職している状況であった。
これら527名のデータを用いて,Time4時点での離職の予測要因を検討するロジスティック回帰分析を行った。その際,独立変数としてまずstep1で性別,学歴(高卒か大卒か),会社規模(従業員数),月収,残業時間を投入した上で,step2でTime1時点での自己愛人格および自我同一性を測定する各下位尺度を投入し,従属変数としてTime4時点での在職・離職の状況を投入した。その結果,Time4時点での離職に対して,自己愛人格の中では「自己主張性・自己中心性」が中程度の正の影響を及ぼすと共に,自我同一性の中では「心理社会的同一性」が離職に中程度の負の影響を及ぼすことが示された。なお,step1で投入した変数の中では,会社規模(従業員数)と月収が有意な負の影響,残業時間が有意な正の影響を及ぼしていた。
今後,これまでに得た4回のデータを用い,自己愛人格および自我同一性が職場ストレスや職務満足感について及ぼす影響について詳細に検討すると共に,コーピングの調整効果についても検討する予定である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (12件)

  • [雑誌論文] 新入社員の自己愛人格および自我同一性が早期離職に及ぼす影響2017

    • 著者名/発表者名
      原田 新
    • 雑誌名

      岡山大学学生総合支援センター生活支援部門年報

      巻: 10 ページ: 印刷中

  • [学会発表] 大学生の正課外活動と成長(3)― 活動内容種類数別,「正課外―正課」,「正課外―自己・日常」と自我同一性,汎用的技能との関連 ―2017

    • 著者名/発表者名
      石本雄真・原田 新・田仲由佳・日潟淳子・山根隆宏
    • 学会等名
      第28回日本発達心理学会
    • 発表場所
      広島国際会議場 他
    • 年月日
      2017-03-27 – 2017-03-27
  • [学会発表] 大学生の正課外活動と成長(4)― 活動内容別に見た,「正課外―正課」,「正課外―自己・日常」と自我同一性,汎用的技能との関連 ―2017

    • 著者名/発表者名
      原田 新・石本雄真・山根隆宏・日潟淳子・田仲由佳
    • 学会等名
      第28回日本発達心理学会
    • 発表場所
      広島国際会議場 他
    • 年月日
      2017-03-27 – 2017-03-27
  • [学会発表] 大学生の正課外活動と成長(1)― 自我同一性,汎用的技能との関連から ―2016

    • 著者名/発表者名
      原田 新・石本雄真・王 松・山根隆宏・日潟淳子・田仲由佳
    • 学会等名
      日本教育心理学会第58回総会
    • 発表場所
      サンポート高松 かがわ国際会議場
    • 年月日
      2016-10-09 – 2016-10-09
  • [学会発表] 大学生の正課外活動と成長(2)― 正課外活動外との関連付け,他者との交流と汎用的技能との関連 ―2016

    • 著者名/発表者名
      石本雄真・原田 新・日潟淳子・王 松・田仲由佳・山根隆宏
    • 学会等名
      日本教育心理学会第58回総会
    • 発表場所
      サンポート高松 かがわ国際会議場
    • 年月日
      2016-10-09 – 2016-10-09
  • [学会発表] 岡山大学における現状と課題(自主シンポジウム「我が国における障害学生支援の現状と課題(1)」)2016

    • 著者名/発表者名
      原田 新
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第54回大会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)
    • 年月日
      2016-09-17 – 2016-09-17
  • [学会発表] 新入社員の自己愛が職場ストレスに及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      原田 新
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第35回秋季大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-09-06 – 2016-09-06
  • [学会発表] Risk factors for early turnover among new employees2016

    • 著者名/発表者名
      Shin Harada
    • 学会等名
      The 31st International Congress of Psychology
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-07-25 – 2016-07-25
  • [学会発表] 60分授業・4学期制の導入が障がい学生に及ぼす影響―第1学期の支援活動より―2016

    • 著者名/発表者名
      原田 新・枝廣和憲
    • 学会等名
      全国高等教育障害学生支援協議会第2回大会
    • 発表場所
      東京大学先端科学技術研究センター
    • 年月日
      2016-06-25 – 2016-06-25
  • [学会発表] 障がい学生に対するボランティア学生育成に関する実践的研究2016

    • 著者名/発表者名
      枝廣和憲・原田 新
    • 学会等名
      全国高等教育障害学生支援協議会第2回大会
    • 発表場所
      東京大学先端科学技術研究センター
    • 年月日
      2016-06-25 – 2016-06-25
  • [学会発表] 放課後児童クラブにおける保護者支援1―定性的検討を踏まえて―2016

    • 著者名/発表者名
      枝廣和憲・原田 新・矢吹真子
    • 学会等名
      第7回日本学童保育学会
    • 発表場所
      日本福祉大学 美浜キャンパス12号館
    • 年月日
      2016-06-19 – 2016-06-19
  • [学会発表] 放課後児童クラブにおける保護者支援2―定量的検討を踏まえて―2016

    • 著者名/発表者名
      原田 新・枝廣和憲・矢吹真子
    • 学会等名
      第7回日本学童保育学会
    • 発表場所
      日本福祉大学 美浜キャンパス12号館
    • 年月日
      2016-06-19 – 2016-06-19
  • [学会発表] 新入社員の自我同一性が職務満足感,職場ストレスに及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      原田 新
    • 学会等名
      第27回日本発達心理学会
    • 発表場所
      北海道大学 高等教育推進機構・総合教育部
    • 年月日
      2016-04-30 – 2016-04-30

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公開日: 2018-01-16  

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