研究成果の概要 |
電子輸送性アモルファス有機薄膜中での電子スピン状態を制御するため,tert-ブチルニトロキシドラジカルを2,4,6-tri-phenyl-1,3,5-triazineにm-phenylene連結型に導入した新規安定有機ラジカル導入型電子輸送性分子群を合成開発した.CVと溶液CW-ESRスペクトルの同時測定(電解ESR法)により,triazine上のアニオンラジカルと局在電子スピンであるニトロキシドラジカル間に強磁性的な交換相互作用(J > 0)が働くことを確認した.また,スピンコート法による基板上への塗布薄膜の作製を行い,得られた薄膜がアモルファス性を保持することを確認した.
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