大腸菌にとって、グルタミン酸とグルタミンは、アミノ酸やヌクレオチドの前駆体として重要であるが、このグルタミン酸とグルタミンの合成にはアンモニアが必要である。アンモニア同化の複雑な制御機構を理解するには数学モデルの構築が不可欠である。本研究では、大腸菌アンモニア同化の定量的ダイナミックモデルを構築した。そして、それを用いて、これまでアンモニアチャネルだと考えられていたAmtBがアクティブトランスポーターであることを指摘した。また、モデル構築の過程で、新規の生化学パラメータ推定法を開発し、それを支援するためのC言語のライブラリを開発した。
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