研究課題/領域番号 |
26870436
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小池 玄文 長崎大学, 病院(医学系), 医員 (30725643)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 学会報告 / 論文提出 |
研究実績の概要 |
「COPD患者におけるDual-energy CTを用いたlung PBVの定量的評価」として初期成績(COPD患者14人、非COPD患者48人での検討)についての報告を心臓血管放射線研究会、呼吸機能イメージング学会にて行った。この結果については論文「Quantification of lung perfusion blood volume (lung PBV) by dual-energy CT in patients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD)」として、提出中である。 次に、「肺高血圧患者についてのDual-energy CTを用いたlung PBVの定量的評価」については、肺高血圧全体について、「Quantification of lung perfusion blood volume (lung PBV) by dual-energy CT in patients with and without pulmonary hypertension」(肺高血圧患者52人、非肺高血圧患者213人)、肺高血圧の中で肺血栓塞栓症のみにfocusした「肺血栓塞栓症に伴う肺高血圧患者におけるDual-energy CTを用いたlung PBVの定量的評価」(肺血栓を伴う肺高血圧患者20人、肺血栓を伴う非肺高血圧患者54人、正常人62人)として学会にて発表。「Quantification of lung perfusion blood volume (lung PBV) by dual-energy CT in patients with and without pulmonary hypertension」については、北米放射線学会(RSNA)で報告し、論文としても提出中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
後ろ向き研究であり、またDual-energy CT自体の検査数が増加している。論文でも有用性が報告されており、病院内での特に肺血栓症が疑われる患者にはほぼ必ずと言っていいほど撮影されるため、データは取りやすい傾向がある。
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今後の研究の推進方策 |
COPD患者にfocusすると検査数は少ない。非造影検査でも、ある程度COPDを評価できるため、造影剤を使用するDual-energy CTの検査数が増えない。ただし、やはり血流の評価をするためには、造影剤を使用するDual-energy CTでの検査が必要であり、各科に働きかけていく必要があると思われる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初考えていたファントムによる基礎実験を行わなかったこと。 新しく導入するCT(新しいワークステーション)についての費用が、科研費からではなく、当科から費用でまかなわれたこと。
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次年度使用額の使用計画 |
これまで検討してきたデータの正当性についての評価のため、ファントムによる基礎実験が必要と考える。 また、引き続き学会への出席、論文の作成に伴う支出を計上する。
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