放射線誘発DNA損傷応答解析のための外・内照射モデルの確立のため、DNA二重鎖切断(DSB)をDNA損傷の指標とし、ラット正常甲状腺細胞株を用いてX線外照射、131I添加による内照射を行い中性コメットアッセイでDSBを定量・解析した。また、今回確立された系を用いて抗酸化剤によるDNA損傷抑制効果の検討を行った。内照射群では131I添加後の抗酸化剤投与でDSBを抑制した。このモデルはin vivoでは確立できず、遺伝子改変マウスによる甲状腺発癌モデルは外・内照射群の両方で組織変化が無く確立できなかった。
|