研究実績の概要 |
臨床的に有用な診断/治療マーカーがいまだ見いだされていない疾患が皮膚科/形成外科領域においても数多く存在するが、それぞれの疾患で特異的に増減しているmicroRNAに注目しその機能解析を行う計画である。 本年度、少数の正常人由来毛根・毛髪サンプルから様々な市販のキットを用いてtotal microRNAを抽出し、既報告の方法とその効率を比較した。具体的には、microRNA Isolation Kit, Human Ago2、miRCURY RNA Isolation Kit、Total Exosome RNA & Protein Isolation Kit、Plasma/Serum Exosome RNA Isolation Kitなど比較的最近発売されたキットについて抽出率を比較した。Total microRNAを抽出後、Mir-X miRNA First Strand Synthesis and SYBR qRT-PCR Kitを用いてcDNA化し、得られたcDNAを鋳型としてTakara Thermal Cycler Dice上でQuantitative real-time PCRを行った。各microRNAに対応するprimerの配列はmiRBase (http://www.mirbase)を参照してデザインした。PCR反応はdenaturation (95°C)5秒間およびannealing (60°C)20秒間を1サイクルとし、50サイクル程度を予定する。データの解析はThermal Cycler Dice Real Time System ver2.10Bソフトウェア上で行った。
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