人間が物体表面に触れた際に生じる「ざらざら」「つるつる」といった触覚テクスチャ情報の遠隔・非接触計測法の確立に取り組んだ。超音波を物体表面に照射しその反射波の空間分布をもとに対象の表面形状を推定する手法を提案した。研究最終年度までに以下の通り基礎技術を確立した。(1)物体表面に超音波を照射した際の反射・干渉の物理モデルを構築した。(2)表面凹凸形状に応じて形成される反射波分布のシミュレーションプログラムを実装した。(3)測定系を構築し反射波分布の測定を実施した。得られた分布がシミュレーションと矛盾しないことを実証した。(4)反射波分布をもとに表面凹凸形状を推定可能であることを数値的に実証した。
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