本研究では、超小型ミニブタ(マイクロミニブタ,MMP)に持続性エストロジェン製剤(EDP)を投与した後の末梢血中各種エストロジェン濃度の変化および肝臓におけるステロイド代謝にかかわる酵素の遺伝子発現動態を検討した。卵巣摘出したメスMMpigの末梢血中エストラジオール17βおよびエストロン-3硫酸濃度はEDP投与による有意な変化を認めたが、エストリオール濃度は変化を認めなかった。また、EDP投与後、肝臓におけるエストラジオール17β濃度の変化に伴うステロイド代謝に関与する酵素の遺伝子発現を観察した結果、いずれの遺伝子も雌雄および投与後日数による有意な変化を認めなかった。
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