本研究では、これまでにその関与が示唆されてきてはいるものの、まだまだ実態が不明な点の多い、大脳皮質による食欲調節メカニズムについて、視床下部から分泌される神経ペプチドであるオレキシンとの関係に着目して実験を行った。食欲調節メカニズムを調べるにあたり、オペラントタスク、嗜好性試験、摂食量測定の3項目の摂食関連行動試験を立ち上げ、それに対するオレキシンの役割を、薬理学的、光遺伝学的に調べ、その効果を確認した。大脳皮質におけるオレキシンの役割については、光遺伝学の手法を改良し、更なる研究が必要であるという結論を得た。
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