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2014 年度 実施状況報告書

腸管恒常性維持機構におけるフルクトースの影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26870459
研究機関鹿児島大学

研究代表者

上村 修司  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60448561)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード腸炎 / フクルトース / 腸管バリア機能
研究実績の概要

DSSにより腸炎を誘導したマウスに高フルクトースを投与すると投与1週間後から著しい体重減少を示し、2週間後に約20%が死亡した。
腸管バリア機能に関連するタイトジャンクション分子のひとつであるoccludinの発現が高フルクトース負荷により減少することがわかった。一方、腸内細菌叢に対しても、高フルクトース負荷により、dysbiosisが発生する可能性が示唆された。
死亡率が上昇する原因として腸管 バリア機能の破綻が起こり、大量の腸内細菌が粘膜下層に浸潤し、その後門脈を介し肝臓へ流入する可能性が証明された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

in vivoによる実験系は順調に進んでいるが、in vitro (ex vivo)の系や網羅的遺伝子の発現解析が進んでいない。理由としては、in vitro (ex vivo)に用いるオルガノイドの確立が順調に進まず、網羅的遺伝子解析まで行きついていない。

今後の研究の推進方策

前年度はフルクトースの過剰暴露が腸管上皮バリア機能へ与える影響を検討した。平成27 年度は、腸管上皮再生への影響を解析する予定であるが、オルガノイド系の確立が行えていないため、in vivoを中心とした実験を進めていく。DSSにて誘発した大腸炎の回復期に、高フクルトース食を投与し、粘膜再生能を比較する。障害腸管の潰瘍面積の測定や細胞増殖マーカーの発現を確認し、フクルトースが上皮再生能に与える影響を検討していく。
また、高フルクトース食が、腸内細菌叢への影響をあわせて解析していく。

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公開日: 2016-06-01  

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