本研究は、高齢患者の自宅退院に伴う退院支援におけるシームレスなケアを実現する専門職連携実践力を明らかにするために、①訪問看護師、介護支援専門員、病院の退院調整部門の職員へのインタビュー調査②訪問看護師の専門職連携実践行動に関する質問紙調査③介護支援専門員の専門職連携実践行動に関する質問紙調査を行った。訪問看護師の連携行動の特徴として、地域の中で多方面に訪問看護の役割機能を発信するということが明らかとなった。介護支援専門員の特徴としては、利用者・家族の生活構築の伴走者となって利用者・家族とともに生活調整を行っていた。その中で、医療との連携の難しさや在宅医療サービス導入の難しさも明らかとなった。
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