研究課題
若手研究(B)
本研究では患者視点からの医療の評価に基づく介入の有用性に着目し、現在の医療で不足している心理的支援と情報提供を中心とした進行・再発がん患者・家族の精神心理的負担を軽減し意思決定を支えるためのウェブツールの開発を行った。今後開発したウェブツールを用い、進行・再発乳がんの患者とその家族を対象とした介入に対して無作為化比較試験を行い、その有用性を検討する予定である。
精神腫瘍学 緩和医療
患者とその家族の求める援助に基づいた介入により、患者の意思決定による葛藤が減少し、患者とその家族の満たされないニードが減少し、精神的負担やQOL が改善することが予測される。本研究の結果、患者やその家族が実際に閲覧した情報の傾向や好んだ精神療法を把握する事が出来れば、その結果に基づいて多くの患者・家族が求める有用な医療サービスを提供可能となる点に大きな意義が存在すると考えられる。かつ患者やその家族のニードが少ない情報や介入を減らす事が出来れば、医療費の削減にも貢献できるかもしれない。