次世代高速シークエンサーを用いて、胆汁うっ滞の網羅的遺伝子システムを構築した.胆汁うっ滞を示す児、全109例を解析した.28例(26%)で分子遺伝学的診断がついた.内訳はAlagille 症候群12例(JAG1 11例,NOTCH2 1例),新生児Dubin-Johnson症候群5 例(ABCC2 5例),シトリン欠損症による新生児肝内胆汁うっ滞 5例(SLC25A13 5例),進行性家族性肝内胆汁うっ滞症/良性反復性肝内胆汁うっ滞症 6例(ATP8B1 2例,ABCB11 4例)であった.我々の遺伝子パネルを用いた遺伝子解析手法は,胆汁うっ滞の分子遺伝学的診断確定に有用である.
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