カワゴケソウ科で起こった根の形態進化について研究を行った.カワゴケソウ亜科のアフリカクレードについて形態観察した結果,クレード内で根の分枝様式が内生から外生へ進化したことが明らかとなり,アジアクレードとは独立に起きたと推定された.外生分枝を行う種でのみ葉状の根がみられることから,分枝様式の変化に伴い根の葉状化が可能であったことが示唆された.アジアのカワゴケソウ科を解析したところ,ラオスのカワゴロモ属では葉状から半円柱状への進化が3回起こったと推定された.また,ラオスでの野外調査の結果,相同性が不明な軸器官をもつ種が発見された.
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