| 研究課題/領域番号 |
26870516
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| 研究機関 | 北海道医療大学 |
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研究代表者 |
橋本 竜作 北海道医療大学, 心理科学部, 准教授 (00411372)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | 発達性ディスレクシア |
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| 研究実績の概要 |
発達性ディスレクシアとは、視覚や聴覚といった感覚障害や知的発達障害、学習機会の剥奪がないのも関わらず、読みの習得・利用の障害を示す学習障害の１つである。本年度は北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センターにて、毎週土日を含む週１－２回の頻度で発達性ディスレクシア児に対する評価・訓練を行い、研究に協力者のリスト作成を行っている。
これまで発達性ディスレクシアの障害背景として、音韻障害仮説が有力ではあるが、それに合致しない事例に遭遇した。その事例は音韻処理課題の成績低くはなく、WISC-IVの数唱や語音整列の成績も正常範囲であった。ただ、言語発達に障害が疑われ、詳細な検討をした結果、特異的言語障害（Specific Language Disorder）であることが示された。特異的言語障害は、これまで学習障害を生じることが指摘されてきたが、日本での研究が進んでいない。それゆえ、音韻障害とは別の理由によって、発達性ディスレクシアと同じ症状（読み障害）を生じうる可能性が示された。それは発達性ディスレクシアと特異的言語障害の合併した場合、欧米では重症化することが知られている。そこで本研究の参加基準の調整をしている（つまり、特異的言語障害がある場合、参加者から除外するか否か）。
一方で、健常大学生を対象としたMEG実験はやや遅れており、施設利用の手続きに留まり、実験の実施には至っていない。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究計画では、機能画像研究としてMEGをもちいた基礎となる脳活動のモデル作成を行う予定であった。しかし、施設利用の手続きに留まり、実験の実施には至っていない。主な理由は、発達性ディスレクシアの事例の対応（保護者対応も含む）に多くの時間を要することにある。今年度の秋を目指して、実験を行う予定である。
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| 今後の研究の推進方策 |
秋を目標にMEGの基礎的な実験を行い。脳活動のモデルとなるデータを取得する。解析にはやや時間がかかるため、冬から春にかけて、解析を行い。その結果をもとに改善していく予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
予定していた機能画像研究にかかる支出（謝金・施設利用費・データ保存媒体の購入など）が、計画の遅れのため発生しなかった。そのため当初予算よりも支出が少なかった。
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| 次年度使用額の使用計画 |
本年度はMEGなど機能画像研究に必要な北大の施設利用費および参加者への謝金が発生する予定である。
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