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2014 年度 実施状況報告書

発展途上国で簡便に使用可能な初期低栄養児スクリーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26870518
研究機関北海道医療大学

研究代表者

長谷川 純子  北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (00644428)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード子ども / 栄養 / スクリーニング / ザンビア
研究実績の概要

低栄養は貧困と強く関連し、世界的に見ても大きな問題である。本研究の目的は発展途上国で使用可能な初期低栄養児スクリーニング法の開発である。乳幼児期は食物摂取の大部分を周囲に依存するため、通常低栄養を判定するための身体計測に加え、母親の健康状態や健康関連知識、生活環境等を総合的に捉えることによって低栄養ハイリスクを予見可能であると考えられる。初年度は乳幼児の栄養状態に影響する因子を探索することを主な目的とし、平成26年7月末~8月にかけてザンビア南部州でのフィールド調査を実施した。計画当初は5歳未満児を対象としていたが、予見性やその後の発達への影響性を考慮して2歳未満児を対象に絞り込んだ。フィールド調査では約270組の母子に対して身体計測および生活環境や食事状況に関する聞き取り調査を行った。
低栄養の指標であるStunting(年齢標準の身長よりも著しく低身長であることを意味する)の子どもの存在率は全国調査の5歳未満児のそれと比較して著しく低かった。Stuntingと医療機関へのアクセスや両親の学歴、卒乳時期、出生時体重情報の有無等が関与していたが、先行研究で報告されていた水源やトイレの種類、母親の健康関連知識の有無などは影響が少なかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画当初に予定していた2回目のフィールド調査(平成27年3月)が延期となり、栄養スクリーニング評価票のプレテストが実施できていない状況である。それに伴い、スクリーニング評価票の開発は若干遅延している。

今後の研究の推進方策

現地との調整を図り、2度目のフィールド調査をできるだけ早い時期に計画する。評価票の信頼性・妥当性の検証はフィールド調査後の実施となるが、評価票のワーディングや使いやすさについては現地の関係者と連絡を取って検証を進めていく。
また、ザンビア国内に調査地域を広げるための準備としてNational Food and Nutrition Commission of Zambia (NFNC)の協力を得ている。NFNCとともに基準調査に向けて調整を図っている。

次年度使用額が生じた理由

ザンビアにおける2度のフィールド調査を予定していたところ、実際には2度目が延期されており未実施であることから。

次年度使用額の使用計画

現地と調整のうえ、フィールド調査をできるだけ早期に実施する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ザンビア共和国農村部における子どもの栄養状態と関連因子の検証2014

    • 著者名/発表者名
      長谷川純子、山内太郎
    • 学会等名
      第29回日本国際保健医療学会
    • 発表場所
      国立国際医療研究センター、東京都新宿区
    • 年月日
      2014-11-03 – 2014-11-03

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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