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2016 年度 実施状況報告書

発展途上国で簡便に使用可能な初期低栄養児スクリーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26870518
研究機関北海道医療大学

研究代表者

長谷川 純子  北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (00644428)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード発展途上国 / 初期低栄養児 / スクリーニング / 子ども / 栄養 / ザンビア
研究実績の概要

本研究では、発展途上国を中心に優先的解決課題となっている子どもの低栄養に関し、低栄養状態になりやすい素因を多く持つハイリスク児をみつけ、予防および治療的介入に役立てるためのスクリーニングツールの開発を目指している。

初年度に実施したフィールド調査の結果の解析から、ザンビア南部州において子どもの栄養状況(スタンティングの状況)と関わりのある因子が絞り込まれた(子どもの月例、Weight-for-age Z-score、出生時体重、母乳および補完食の摂取状況、兄弟の死亡歴、多胎児であるか否か、母親の教育歴)。現地では正規の医療職の代わりに子どもの定期検診等にCommunity Health Worker(CHW)と呼ばれる人達が携わることが多いため、CHWにもわかりやすいように簡単な質に問にYes/Noで答え、結果を足し算するだけの簡便なスクリーニングを作成した。つまり、各因子はそれぞれに重みづけをして、当てはまる項目の点数を累積し、あるカットオフ値以上の点数に達した場合にスタンティングの危険因子を多く持つハイリスクとして優先的に予防および治療的介入をすべき児と判断する形式をとった。ここまでの研究成果については現在原著論文として投稿し、現在査読中である。
スクリーニングは前年度に紙媒体のものに加えてタッチデバイスを使用したものを開発した。現地での実用化に向けて、CHWにわかりやすいような表現を検討したり、操作感を向上させるなどシステム全体の改良を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前年度に産前産後・育児休業を取得した影響により、フィールド調査の実施が遅延しており全体として遅れを生じている。

今後の研究の推進方策

タッチデバイスの実用化に向けて現地でのフィールド調査を行うことを想定している。また、研究遂行最終年度であることから、論文の投稿料等に支出を予定している。

次年度使用額が生じた理由

前年度に産前産後・育児休業を取得した影響で、予定していたフィールド調査を実施できなかったため次年度使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

ザンビアでのフィールド調査費および研究成果の発表費用に充てる予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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