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2017 年度 実績報告書

発展途上国で簡便に使用可能な初期低栄養児スクリーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26870518
研究機関北海道医療大学

研究代表者

長谷川 純子  北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (00644428)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード発展途上国 / 子ども / 栄養 / スクリーニング
研究実績の概要

本研究では、発展途上国での優先的解決課題とされている子どもの低栄養に関し、低栄養状態になりやすい素因を多く持つハイリスク児をみつけ、予防および治療的介入に役立てるためのスクリーニングツールの開発を目指した。初年度に行ったフィールド調査の結果を分析し、①子どもの月齢が12カ月以上であること、②年齢に対する体重のZスコアが―2未満であること、③低出生体重児(出生時体重が2500g未満)か出生時体重の情報がないこと(自宅で出産した場合などには出生時体重を計測していないことが多い)、④月齢毎に推奨されている摂食方法をとっていないこと(6か月未満は母乳のみ、6~24カ月は母乳+補完食が推奨される)、⑤兄弟の死亡歴があること、⑥多胎児であること、⑦母親の教育歴が小学校卒業レベルの教育かそれ以下であることの7項目を低栄養状態のハイリスク因子と同定して、これらの項目についてYes/Noでチェックして使用できるスクリーニング方法を作成した。ここまでの研究成果は原著論文として発表した。

次に、実際に運用をすることを想定してタッチデバイスの使用を検討した。発展途上国においてもいわゆるスマホやタブレットデバイスが浸透してきていること、現状として紙ベースの患者記録の管理に苦慮している現実があることから、試行的にタッチデバイスのスクリーニングを作成してその成果を確認する意図であった。市販のデータベースソフトを活用し、1台のパソコンを利用することでタッチデバイスでのスクリーニングテストが利用可能となった。実際の使用感を現地で確認するまでには至らなかったが、地域の中核となるヘルスセンターで試用可能なレベルのシステムを開発するに至った。ヘルスセンターからさらに離れたヘルスポスト等での利用についてはまだ課題が残る結果となったが、今後につながる研究成果を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a screening tool to predict malnutrition among children under two years old in Zambia2017

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa J, Ito YM, Yamauchi T
    • 雑誌名

      Global Health Action

      巻: 10 ページ: 1339981

    • DOI

      10.1080/16549716.2017.1339981

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ザンビア共和国における2歳未満児の低栄養状態スクリーニング方法の開発2018

    • 著者名/発表者名
      長谷川純子、山内太郎
    • 学会等名
      日本アフリカ学会第55回学術大会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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