研究課題
若手研究(B)
本研究は、帝国日本初の植民地統治となった台湾に焦点をあて、「日本型行刑」・監獄法制の運用実態の分析による刑事政策的側面から植民地支配体制の基盤形成における特質を解明することを主眼とした。明らかにした点を以下に記す。(1)政治指導者ならびに監獄機構幹部の台湾統治における支配秩序に対する認識と具体的政策構想を明確にしたこと。(2)制度対象者である台湾民衆の視点から、監獄法制・刑事政策の展開における理念と実態の関係を追究し、制度改革の要因を考察したこと。
日本法制史