言語習得過程は、学習者の身体、パフォーマンス、アイデンティティ、そして感情の交絡する主観世界としての空間である。研究代表者の本務校において工学を専門とする学生の、学習に対する苦手意識や無関心を説明しうる要因、同時に、選択科目としての外国語を進んで履修する者の経験を記述した。本研究は外国語学習との関連において観察される学習離脱の存する範囲を検討するための質問紙の開発と、英語学習を希望する学生に対する教育介入施策起案の過程で下される諸判断の根拠となる、学習者の外国語学習動機、学習方略、学習履歴などの特徴の実証的検討からなる。
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