• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

モビリティ・マネジメント教育を担う社会科教員養成体制の整備

研究課題

研究課題/領域番号 26870529
研究機関常磐大学

研究代表者

大高 皇  常磐大学, 人間科学部, 助教 (70709261)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードモビリティ・マネジメント教育 / 社会科教育 / 土木工学 / 交通計画 / 教員養成課程
研究実績の概要

本年度は昨年度に続き、我が国の大学、とりわけ教員養成系大学における教員養成課程シラバスを入手し、その目標・内容・方法の調査を行い、我が国の大学教員養成課程のカリキュラムにおける、モビリティ・マネジメント教育に関連する特徴的な取り組みについてニーダーザクセン州における現状と比較した。
加えて、これまでの知見をもとに、我が国の教員養成課程に対応したカリキュラムを開発し、開発したカリキュラムは本学の教員養成課程における申請者の担当科目(人文地理学、社会科地歴科教育法)を中心に試行した。そして、開発したカリキュラムの有効性を検証するため、本学学生を対象に質問紙調査を行った。調査の実施にあたっては、調査計画並びに質問紙を常磐大学・常磐短期大学研究倫理委員会へ提出し、同委員会の承認を得た上で実施した。
また開発したカリキュラムおよびその試行については2015年11月7日・8日に開催された「日本社会科教育学会第65回研究大会」(於宮城教育大学)において「教職課程におけるモビリティ・マネジメント教育を担う社会科教員養成の試行的取り組み」として研究発表(口頭発表)し、それを基に社会科教育の専門家と研究協議を行った。
同発表においてはモビリティ・マネジメント教育の拡充という課題に対し、教員養成に着目したことは評価された。しかし、モビリティ・マネジメント教育の必要性や既存のモビリティ・マネジメント教育の教材を活用できる能力はつくものの、自らモビリティ・マネジメント教育の教材や実践を開発していく能力が身に付かないという指摘を受けた。この点は次年度の課題となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画では、本研究が着目するドイツ・ニーダーザクセン州のモビリティ・マネジメント教育を担う教員の養成のためのカリキュラムを分析するため、本年度中にニーダーザクセン州において教員養成を担うロイファナ大学リューネブルクのリューネブルク大学総合教育研究所を訪ね、ロイファナ大学リューネブルク大学の教員養成課程のシラバスを入手してモビリティ・マネジメント教育に関するカリキュラムを分析する予定であった。また、併せてニーダーザクセン州のモビリティ・マネジメント教育の実施において、カリキュラム「モビリティ」の開発を担うなど主導的役割を果たしている、リューネブルク大学総合教育研究所とニーダーザクセン州教育省において教員研修・教材提供体制の実態等についてヒアリングを行うと共に、関連文献の紹介や関連資料の提供を受ける予定であった。
しかし、申請者の校務との兼ね合いにより、本年度中にリューネブルク大学総合教育研究所とニーダーザクセン州教育省を訪問することが困難になった。そこで、当初計画では次年度に取り組む予定であった我が国の教員養成課程に対応したカリキュラムを開発、及び、開発したカリキュラムの本学の教員養成課程における申請者の担当科目(人文地理学、社会科地歴科教育法)における試行を実施した。更に、開発したカリキュラムの有効性を検証するため、本学学生を対象に質問紙調査を行った。

今後の研究の推進方策

当初計画では、本年度中に訪問する予定であったロイファナ大学リューネブルクのリューネブルク大学総合教育研究所を次年度中に訪問して、ニーダーザクセン州において教員養成を担うロイファナ大学リューネブルクの教員養成課程のシラバスを入手し、モビリティ・マネジメント教育に関するカリキュラムを分析する。またモビリティ・マネジメント教育に関すると目される科目のテキスト等を入手して、その内容を検討すると共に、該当科目の担当者と現地コーディネーターを通じて連絡を取り、電子メール等にて授業の実態等についてヒアリングを行うと共に関連文献の紹介や関連資料の提供を受ける。以上より得られた知見から目標・内容・方法を解明する。
併せて、リューネブルク大学総合教育研究所とニーダーザクセン州教育省の担当者に対し、それぞれ現地コーディネーターを通じて連絡を取り、電子メール等にて教員研修・教材提供体制の実態等についてヒアリングを行うと共に、関連文献の紹介や関連資料の提供を受ける。以上より得られた知見を基に、研修プログラムと内容、教材提供体制を解明する。
またこれまで得られた知見を基に開発したカリキュラムの改善を図り、その成果を本学学生を対象にした質問紙調査・インタビュー調査で検証する。

次年度使用額が生じた理由

計画では本年度中にリューネブルク大学総合教育研究所とニーダーザクセン教育省を訪問する予定であったが、申請者の校務との兼ね合いで次年度に訪問することとしたため。

次年度使用額の使用計画

次年度にリューネブルク大学総合教育研究所とニーダーザクセン教育省を訪問する予定であるので、その旅費と現地コーディネーターに対する謝金として使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 教職課程におけるモビリティ・マネジメント教育を担う社会科教員養成の試行的取り組み2015

    • 著者名/発表者名
      大高 皇
    • 学会等名
      日本社会科教育学会
    • 発表場所
      宮城教育大学
    • 年月日
      2015-11-07 – 2015-11-08

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi