研究課題/領域番号 |
26870529
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
大高 皇 常磐大学, 人間科学部, 助教 (70709261)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | モビリティ・マネジメント教育 / 社会科教育 / 土木工学 / 交通計画 / 教員養成課程 |
研究実績の概要 |
本年度は昨年度に引き続き、これまでの知見をもとに我が国の教員養成課程に対応したカリキュラムを開発した。そして、開発したカリキュラムを本学の教員養成課程における申請者の担当科目(人文地理学、社会科地歴科教育法)を中心に試行した。とりわけ今年度は昨年度、開発したカリキュラムの有効性を検証するため、本学学生を対象に行った質問紙調査を基に、カリキュラムの改善を試みた。その上で、改善結果を検証するために昨年度と同じ尺度を用いて質問紙調査を行った。調査の実施に当たっては、昨年度と同様に調査計画並びに質問紙を常磐大学・常磐短期大学研究倫理委員会へ提出し、同委員会の承認を得た上で実施した。 また昨年度の質問紙調査における尺度の設定と結果については2016年8月28日に開催された「第8回土木と学校教育フォーラム」(於土木会館)において「教職課程履修者のモビリティ・マネジメントに対する認識の育成」として研究発表(ポスター発表)し、それを基に土木工学、及び、社会科教育の専門家と研究協議を行った。また質問紙調査の結果の分析から得られた知見とカリキュラム改善計画については2016年11月5日・6日に開催された「日本社会科教育学会第66回研究大会」(於弘前大学)において「教職課程におけるモビリティ・マネジメント教育を担う社会科教員養成の試行的取り組み」として研究発表(口頭発表)し、それを基に社会科教育の専門家と研究協議を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
申請者が2016年10月より新設された常磐大学・常磐短期大学教職センターと兼任となり、本年度には通常の校務に加え、同センターの設置に係る業務が生じた。加えて同センターでの本学の改組に伴う教職課程認定申請に係る業務も生じたため、当初想定していた以上に校務が増え、本研究課題の遂行のための時間を確保することが困難になった。 また昨年度に実施した質問紙調査の結果、カリキュラムの大幅な改善の必要性が生じたため、カリキュラムの改善を図ったうえで再度カリキュラムを試行し、再度有効性を検証する必要性が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画では昨年度中に訪問する予定であったロイファナ大学リューネブルクのリューネブルク大学総合教育研究所を次年度中に訪問して、ニーダーザクセン州において教員養成を担うロイファナ大学リューネブルクの教員養成課程のシラバス等を入手し、モビリティ・マネジメント教育に関するカリキュラムを分析する。訪問が困難な場合は、現地コーディネーターを通じて連絡を取り、電子メール等で資料提供を依頼する。併せて、ニーダーザクセン教育省からも同様に資料提供を受け、教員研修のプログラムと内容、教材提供体制を解明する。 また開発したカリキュラムを、本学の教員養成課程における応募者の担当科目(人文地理学、社会科地歴科教育法)を中心に試行し、その受講者に対する質問紙調査・インタビュー調査によって、有効性・問題点を析出する。 以上によって得られた成果を投稿論文等にまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
申請者が2016年10月より新設された常磐大学・常磐短期大学教職センターと兼任となり、本年度には通常の校務に加え、同センターの設置に係る業務が生じた。加えて同センターでの本学の改組に伴う教職課程認定申請に係る業務も生じたため、当初想定していた以上に校務が増え、本研究課題の遂行のための時間を確保することが困難になった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度にリューネブルク大学総合教育研究所とニーダーザクセン州教育省を訪問する予定であるので、その旅費と現地コーディネーターに対する謝金として使用する計画である。
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