研究実績の概要 |
単身高齢者世帯に対して、見守りサービスへの関心度等についてのアンケート調査と、消費電力量とライフログの相関関係の分析を行った。 1.白十字訪問看護ステーション暮らしの保健室へのヒアリングとアンケート調査 暮らしの保健室9名(新宿区,秋山正子代表),研究室学生宅の高齢者9名,計18名に見守りサービスについてを含めた、全6項目47問を依頼し、高齢者の実態調査を行った。結果より、世帯構成は、独居8人,日中独居3人と半数以上であり、常時あるいは一時的に孤立している人が61%であった。現在抱えている不安について、83%の高齢者が「不安がある」と答え、「身体的な不安」が42%と一番多く挙げられた。受けたい見守りサービスは、訪問50%,配食16%,会話17%と83%が、人との対話や交流といったサービスに関心が高いことがわかる。また必要ないと答えた人の多くは、「いまは必要を感じない」が一番多く56%であった。見守りサービスでは、人との対話,交流といったサービスに関心が高いことが分かった。 2.消費電力量から単身高齢者の在/不在を判定する方法及び検証 新宿区在住67歳の単身高齢者を対象とし、住宅の消費電力量及び活動量(非利き腕に装着)の計測を行った。在/不在の検証結果より、高齢者の在/不在を在37%,不在37%の精度で判定できる事が判明した。単身高齢者は、在室時間であっても、電化製品を使用していない時間帯が多いため、学生の一人暮らしの結果(平成25年実測)と比べて、低い相関関係となった。
|