研究課題/領域番号 |
26870542
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
難波 文彦 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20643323)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 新生児慢性肺疾患 / 動物モデル / 呼吸機能 / 遺伝子発現解析 / 高濃度酸素 |
研究実績の概要 |
新生児慢性肺疾患(CLD)は早産・低出生体重児にとって高頻度で重篤な合併症の一つであり、神経学的後遺症を残す。中でも近年、新生児期のみならず、幼・小児期・成人期にも呼吸器合併症が引き続くことが問題となっている。今回われわれは、CLD動物モデルを用いた新生仔期高濃度酸素暴露の長期的影響、疾患関連遺伝子のスクリーニングとその機能解析を目的に研究を行った。新生仔期高濃度酸素暴露CLD動物モデルを用いて、新生仔期高濃度酸素暴露は長期的に肺胞発達を遅延させ、成獣期の呼吸機能を変化させることを示した。さらに、CLD回復期に重要な遺伝子Hapln1を同定した。引き続きCLDの現状と病態把握、新規バイオマーカーの探索と治療・予防法の開発のための研究を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書にある当初の予定通り、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
新生仔期高濃度酸素暴露の長期的な呼吸機能変化や気道過敏性低下の機序、スクリーニングした疾患関連遺伝子Hapln1の機能・役割について、胎児全肺組織培養や遺伝子欠損マウス等を用いて検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度前倒しを行ったため。研究計画は予定通り進んでいる。
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次年度使用額の使用計画 |
新生仔期高濃度酸素暴露の長期的な呼吸機能変化や気道過敏性低下の機序、スクリーニングした疾患関連遺伝子Hapln1の機能・役割について、胎児全肺組織培養や遺伝子欠損マウス等を用いて検討を行うため、生化学実験試薬・生化学実験器具・実験用動物・旅費・英文校閲・論文別刷等に使用予定である。
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