研究成果の概要 |
申請者はこれまでに転写コファクターのTLE3が PPARγに作用して脂肪細胞分化を促進し、それとは逆にRunx2の転写活性を抑制して骨芽細胞分化を抑制することを報告した(Kokabu S et al., 2013)。今回、生理的条件下で脂肪細胞分化を抑制し、さらに骨芽細胞分化を促進することで骨量を増加させるWntシグナルによって TLE3の発現が調節されることを見出した(Kokabu S et al., 2014)。さらにTLE3は骨格筋の組織幹細胞であるサテライト細胞に発現し、骨格筋分化のマスターレギュレーターであるMyoDの転写活性を抑制することで筋分化を制御する可能性を見出した。
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