研究課題
若手研究(B)
ヒトの新生児は生理的に高ビリルビン血症を発症するが、その意義は不明であった。ビリルビンは生体内で、UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)によって代謝される。新生児期の脳の発達に重要な甲状腺ホルモンであるチロキシンもUGTで代謝される。チロキシンの減少は脳発達を抑制する。本研究で、新生児期に高値となるビリルビンはUGTによるチロキシン代謝を阻害し、血中チロキシン濃度を高くすることが明らかとなった。
薬物代謝酵素