今後の研究の推進方策 |
現在は食餌性肥満モデルマウスを①コントロール食(普通食)群、②高脂肪高ショ糖食群、③高脂肪高ショ糖食+高分子ポリフェノール群、④高脂肪高ショ糖食+低分子ポリフェノール群、⑤高脂肪高ショ糖食+高分子・低分子ポリフェノール群の5群に分け飼育中である。今後は、体重・血糖値・血中脂質(トリグリセリド・中性脂肪・NEFA)の測定、血漿中の肝機能マーカー(GOT,GPT、γ-GTP)の測定、血漿中のアディポサイトカインの測定などを行う。また摘出した肝臓の組織標本を作製しHE染色により、肝臓への脂肪蓄積状態を組織学的に評価する。解剖後摘出したマウスの肝臓および脂肪組織からRNAを抽出し、定量Real-timePCRを行う。肝臓組織における薬物代謝酵素(Cyp2e1,iNos)、細胞周期制御因子(Cdkn1a)、炎症関連因子(Tnf-α, IL-6)、脂質合成因子(Srebp1c, Fas, Cyp7a1, HMG-coa)、脂質代謝制御因(Ampk, Cpt, Ppar-α)、抗酸化関連酵素(Cat, Sod)および脂肪組織におけるアディポサイトカイ(Adiponectin, Leptin, Tnf-α, IL-6など)脂質代謝制御因(Ampk, Cpt, Ppar-γ)、抗酸化関連酵素(Cat, Sod)などをELISA法や定量Real-Time PCRにより詳細な作用機序を解明。解剖後摘出したマウスの小腸組織を用い、DPP4活性の測定を市販のDPP4活性測定キットを用いて行う(コスモ・バイオ株式会社)。また小腸組織中のRNAを抽出しDPP4および糖輸送体であるGLUT2およびSGLT1の遺伝子発現変化を解析する。さらに、採取した血液中のGPL-1濃度をELISA法を用いて測定する。
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