研究実績の概要 |
昨年度行った、肥満マウスを用いた高分子ポリフェノール摂取による肥満改善効果について、各種臓器を用い、遺伝子解析による脂質代謝・脂質合成・解毒酵素・炎症・抗酸化などへの影響の検討を行った。体重・血糖値・血中脂質(トリグリセリド・中性脂肪・NEFA)の測定、血漿中の肝機能マーカー(GOT,GPT、γ-GTP)の測定、血漿中のアディポサイトカインの測定を行った。体重、血糖値、血中脂質については高分子ポリフェノール摂取により、改善が認められた。 また摘出した肝臓の組織標本を作製しHE染色により、肝臓への脂肪蓄積状態を組織学的に評価した。さらに肝臓および脂肪組織からRNAを抽出し、肝臓組織では薬物代謝酵素(Cyp2e1,iNos)、細胞周期制御因子(Cdkn1a)、炎症関連因子(Tnf-α, IL-6)、脂質合成因子(Srebp1c, Fas, Cyp7a1, HMG-coa)、脂質代謝制御因子(Ampk, Cpt, Ppar-α)、抗酸化関連酵素(Cat, Sod)、また脂肪組織ではアディポサイトカイン(Adiponectin, Leptin, Tnf-α, IL-6など)脂質代謝制御因子(Ampk, Cpt, Ppar-γ)、抗酸化関連酵素(Cat, Sod)などをELISA法や定量Real-Time PCRにより分析した。現在、これら分析の詳細な結果について解析中である。
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