プラズマ内でのアブレート粒子のイオン化までの過程を改善させるために、粒子導入経路の途中で塩化水素ガスを混合し、アブレート粒子と共にプラズマへ導入した。200℃に設定した赤外加熱管中で2mol/L塩化水素ガスとアブレート粒子を混合させると、超純水をアブレート粒子と混合した場合と比較して元素によらず全体的に平均 32 %のアブレート粒子濃度の増加が得られた。塩酸によるアブレート粒子表面の腐食及び酸化物から塩化物への形態変化が観察された。本研究では、アブレート粒子への塩化水素ガス混合によって、アブレート粒子の気化、原子化、イオン化過程が促進されることを見出した。
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