東日本大震災で被災した宮城県石巻市のコミュニティにおける死亡率や、災害後の健康・生活問題などの検討から、災害リスクにはジェンダー格差があり、レジリエンス向上のためには浸水深等の被害の大きさである『ハード』面だけでなく、地域特性や、人と人との繋がりなどの社会関係資本である『ソフト』面も重要であることが分かった。また、女性のメンタルヘルスには安定した収入や外出頻度が多いことが関連し、さらに主に女性によって行われた、住民によるコミュニティづくり活動を通し、住民の主観的健康感が改善する可能性が示唆された。
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