NANOZRの二軸曲げ強さは、焼成過程による違いがなかった。一方、表面処理による影響はあったが、表面処理を行っても1000MPa以上を有することが示された。また、すべての条件で1000000cycle,480MPa以上の繰り返し疲労強度を有することが確認された.このことから,NANOZRは焼成過程,表面処理に関わらず,繰り返し疲労強度がISO13356の外科用インプラントの基準である320MPaの1.5倍以上有することが示された.以上より、NANOZRは半焼結体を切削加工後に本焼結を行っても補綴材料として臨床応用上問題ない強度および疲労耐久性を有することが明らかとなった。
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