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2016 年度 実績報告書

チン小帯脆弱の他覚的非侵襲診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26870606
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

小川 智一郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30385306)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードチン小帯脆弱
研究実績の概要

チン小帯脆弱を客観的に定量化するために、ビームスプリッター付きの細隙灯顕微鏡のCマウントに1000fps以上で撮影できる高速度カメラMEMRECAM Q1m白黒を接続し、白内障患者および白内障術後患者に眼球運動を指示して、その際の虹彩と水晶体および眼内レンズの挙動を撮影した映像の解析を行った。虹彩と水晶体および眼内レンズが異なる挙動が撮影でき、この虹彩と水晶体および眼内レンズの2次元画像における重心をそれぞれ画像処理で求めようと試みた。その映像にノイズが含まれていたため、ノイズの処理をし、重心の挙動の違いを解析しよとしたが、ノイズなどの影響で解析に至っていない。
高齢化社会となり、白内障手術が広く行われ、今後ますます白内障手術が行われるようになる今日、術前にチン小帯脆弱の有無が明らかになることは、術式の変更や適切な眼内レンズの選択をするうえで重要である。チン小帯脆弱の場合、IOL縫着術を行う際には、初回手術で使用したIOLを眼外に摘出し、新たにIOL縫着術に適したIOLを挿入することが必要となる。この手技を行うために大きな切開が必要である。QOV を大きく損なったり、大きな合併症を伴なったりする可能性がある。そして、IOLの入れ替えに伴い、新たなIOL分の医療費が発生するため、患者にとっても医療財政にとっても負担となる。白内障はほぼ全ての高齢者が罹患する疾患であり、医療財政の改善という点からも、本研究が成功した時の社会的貢献は大きい。そのため、引き続き研究を継続していきたいと考えている。

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公開日: 2018-01-16  

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