研究課題/領域番号 |
26870625
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
樺山 実幸 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 助教 (70415115)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | モノアミン / 情動行動 / ユビキチンリガーゼ |
研究実績の概要 |
モノアミン動態の変化を観察 1、若齢、壮年期、高齢の各時期のRines欠損マウスと野生型マウスにおける各種脳領域(前頭前野、海馬、扁桃体、線条体等を含む、情動などの高次脳機能に重要である部位)において網羅的にモノアミン動態を観察し、それぞれの時期特有のRines欠損マウスにおけるモノアミン動態の変化を確認した。 2、各時期のRines欠損マウスのモノアミン関連薬剤に対する感受性の違いを観察した。 以上の結果から、Rines欠損マウスの時期依存的な行動異常を一部説明することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
静止時のマウスのモノアミン測定および一定の行動におけるマウスのモノアミン測定は順調に進んでいる。しかし、高齢マウスを用いてのマイクロダイアリシスなどの侵襲性の高い実験におけるマウスの死亡率が高いため、個数を確保するのに少し困難がある。
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今後の研究の推進方策 |
さらなる行動異常の解析やその他の生化学的実験の推進のためにも、新たな機器類の購入を行うなどし、現在共同研究している他研究機関との連携を強めて行う予定である。また、高齢マウス実験における、マイクロダイアリシスおよびストレス試験を含めた各種行動解析によるマウスの死亡率を減少させるため、麻酔やプローブ挿入および行動解析の侵襲を和らげる条件検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の実験においては、モノアミン測定および免疫染色などの実験に関わる消耗品および機器が、当研究室および、他共同研究室の既存物を使用できることが多かったことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
既存ではできない新規の行動解析、各種モノアミンおよび生化学解析に必要な機器の購入とそれらに付随する消耗品の購入を行い、当該研究の目的を遂行する予定である。
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