研究課題
本研究の目的は,不確実な情報が含まれる初期設計段階から様々な製品展開と製品ライフサイクル全体の環境負荷削減を両立させる多目的設計を可能とし,設計者の思考スピードを加速させ,意思決定を支援する環境配慮型ライフサイクル設計システムを構築することである.そのために,以下の3つのPhaseに分けて実施した.(Phase1)複数の評価システムが自律的に設計修正をセンシングして多目的評価を行う3D-CADベースシステムの構築,(Phase2)不確実な情報が含まれる初期設計段階において多目的設計が可能なシステムの構築,(Phase3)構築システムの事例適用による検証2016年度は,2015年度までに開発した(Phase2)「不確実な情報が含まれる初期設計段階において多目的設計が可能なシステム」を用いて(Phase3)の事例適用による検証を行った.経時的に価値が低下した製品に対し,価値劣化に関連する機能を,製品構成要素の交換,または追加によって向上させ,陳腐化した製品価値を再向上させるアップグレード設計手法に着目し,製品機能,製品価格,製造企業の利益,環境負荷量に対する多目的要求を同時に満足させる新たなアップグレード設計手法を提案し,リースパソコンの事例に適用した.その結果,3D-CAD,エージェント技術に基づく環境負荷評価システム,およびセットベース設計システムを連携させることで,環境負荷量を含む多目的満足解集合を導出することが可能となった.
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 5件、 査読あり 9件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 11件、 招待講演 1件)
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