本研究は、「国際バカロレア」のカリキュラムがどのような構造から成り立っているのか、また、学習者はどのような教育効果を得ているのか、カリキュラム分析と学習者及び教員へのインタビュー調査を実施した。その結果、国際バカロレアは、獲得すべきスキルとその達成基準のカリキュラム構造をもち、その構造は、学習の途中過程である学習内容や方法の柔軟性を促進させていた。また、学習者が身につけるべきスキルや能力とその達成すべき基準を対象者に明確にすることにより学習者はこれまで涵養が難しいとされていたスキルや能力をレベルを含め認識し、能力が身についている理解していることが明らかとなった。
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