最終年度は、アフィニティ磁性ビーズにより同定した標的タンパク質と [6]-gingerolとの結合確認実験を行った。 [6]-gingerolとの結合はこれまでに言われていなかった新しいタンパク質を同定することに成功した。 研究期間全体として、[6]-gingerol及び[6]-gingerol誘導体をマウスに経口投与、混餌投与し、体重・血糖測定を行うことで、血糖上昇抑制作用・体重減少作用の検討を行った。さらに、長期混餌投与したマウスより摘出した標的組織(肝臓、死亡、筋肉、血液など)のmRNAでDNAマイクロアレイを行った。また、それまでに使用していた[6]-gingerol誘導体ではアフィニティ磁性ビーズと結合できない構造のため、新たなリガンドを設計し、標的分子探索用[6]-gingerol誘導体の合成を行い、成功した。この新しい誘導体を用いて標的分子の探索・同定を行なった。[6]-gingerolとの結合はこれまでに言われていなかった新しいタンパク質を同定することに成功した。
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