本プロジェクトは、リテラシーの低いスマートフォン利用者にセキュリティ技術を提供する研究を行うものである。成果の一つとして、スマートフォンのフリック入力時に本人の特徴を抽出することで、追加の特殊デバイスやセキュリティを向上させるためだけの特殊な操作をユーザに強いることなしに、パスワードによる本人確認を強化できる手法を提案した。また、仮想OSを利用したファイルのアクセス制御技術、脆弱と推測されるWebサイトを見分ける技術、歩きスマホの抑止技術の研究も行った。仮想OS上の実装は困難であったが、深層学習はWebサイトの自動判別に有効であること、抑止は防止よりも歩きスマホ対策に有効であることがわかった。
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