研究課題/領域番号 |
26870662
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
高 史明 神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (90594276)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 偏見 / レイシズム / 日本のマイノリティ / 在日コリアン / 在日朝鮮人 / 在日外国人 / インターネット / ソーシャル・メディア |
研究実績の概要 |
2014年度には、新規に調査を実施する前段階として、これまでに取得した調査データを再分析し、論文として公表した。 公表した論文は、①Twitterでのコリアンについての言説についての計量分析研究、②Twitterでの中国人についての言説の計量分析研究、③インターネットの使用と右翼傾向についての質問紙研究、④コリアンとの接触(交友関係)と偏見の関係を検討した質問紙研究である。科学研究費は主に、これらの研究を再構成するための資料費と、データのコーディング等の第三者に委託する作業の人件費に用いられた。 これらの論文での結論も踏まえて、現在、研究計画書に記した質問紙調査を準備中である。当面の計画(夏学期中)としては、在日コリアン以外の対象も用いて、インターネットの使用と相関する偏見は何かを明らかにする研究を行い、また集団ナルシシズムなどの媒介要因の検討も行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
交付された予算が当初申請予算に比して大幅に削減されたものであったため、一つの目的につき多数回調査を実施し試行錯誤することはできない。そのため、万全を期すために、1年目は既存研究の再評価を行い、2年目の調査の実施に備えることとした。 なおこの間、今後実施する研究の予備調査として利用可能な調査を、他の研究プロジェクトとして実施しているため、データの蓄積の面でも進展はあった。
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今後の研究の推進方策 |
計画に遅れが生じているものの、2014年度中に計画していた質問紙調査は、今年度夏学期中に実施可能な見込みである。 このデータを夏季休業期間中に分析し、冬学期には2015年度中に予定していた研究を遂行できる見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
進捗状況欄に記したように、調査を多数回実施し試行錯誤するだけの予算がないため、万全を期すために2014年度は既存のデータを再検討し2015年度に調査を実施するための準備に費やした。そのため、一年目は当初見込みに比べて大幅に少ない支出額となった。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度において、当初2014年度に実施予定であった質問紙調査を回数を減らして実施し、またWeb調査会社に委託しての調査も実施する予定である。
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