研究課題/領域番号 |
26870668
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研究機関 | 新潟工科大学 |
研究代表者 |
長 聡子 新潟工科大学, 工学部, 准教授 (70523653)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | まちづくり / 人材育成 / 大学と地域の連携 |
研究実績の概要 |
1「まちづくり講座」の評価方法の修正 H26年度に検討、提案した「まちづくりの担い手に必要な能力」の定義やその評価方法には一部課題があったため、まちづくり人材の育成を長年手掛けるNPO法人の関係者等と意見交換を行い、必要な能力の見直しや評価方法の再検討を行った。なお、修正した評価方法の検証はH28年度に実施予定である。 2大学と地域の連携によるまちづくりの担い手育成事例収集および実態調査アンケートの実施 H26年度から新たに着手した、大学と地域の連携によるまちづくりの担い手育成事例の調査分析を進めた。具体的には、地方大学(三大都市圏を除き、人口100万人未満の市町村に立地する大学)235校(H26.7時点)を対象に、学生の地域活動への参加実態を把握するアンケート調査を実施し、90校(37%)から回答を得た。 当アンケート調査により、学生が地域活動へ参加する学問分野としては社会科学分野や医療・保健分野が比較的多く、授業よりもサークル、ゼミ活動として学生が自主的に地域連携活動に参加している傾向が把握できた。その活動内容としては、集落活性化、中心市街地活性化や健康・医療・福祉・子育てに関するものが比較的多かった。さらに、大学が地域との連携活動を推進する目的については、当該活動を①地域の要望に応え、地域との関係を築くことと②学生の主体性の育成や地域に興味を持つ学生を育てることの2側面を期待して取り組まれる傾向があるとの結果を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力者であった大学院生が当該年度途中で転出したため、予定していた調査の一部を次年度に延期することにしたため。
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今後の研究の推進方策 |
1「まちづくり講座」の経過効果の評価 H27年度に修正した評価方法や応用曲線インタビュー手法を用いて、「まちづくり講座」受講者の習得度を評価する手法の検証を行う。 2大学と地域の連携によるまちづくりの担い手育成実践 H26年度の調査で気づきを得た、近年増加する大学と地域の連携によるまちづくりの担い手育成に実践的に取り組むこととする。(当初計画からの一部計画変更)
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次年度使用額が生じた理由 |
研究協力者である大学院生の予期せぬ転出により、当初予定していたヒアリング調査に着手することができなかったため、旅費等の使用が繰り越しとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
当初予定していたヒアリング調査を遂行するとともに、H28年度より一部計画変更して取り組む大学と地域の連携によるまちづくりの担い手育成の実践のために使用することとする。
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