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2017 年度 実績報告書

スポーツ活動中の体幹加速度評価を用いた前十字靱帯損傷危険動作の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26870669
研究機関日本女子体育大学

研究代表者

永野 康治  日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (00548282)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードスポーツ動作 / センサ / 減速 / 危険因子
研究実績の概要

本年度はバスケットボール選手5名,バレーボール選手8名を対象に競技中の体幹加速度を計測し,高加速度を示す動作の詳細を明らかにすることを目的とした.
バスケットボールにおいては,1ピリオド中における4.5G以上の高加速度動作を抽出した.その結果,計396動作が抽出され,動作は動作ごとに分類すると減速動作が最も多く(24%,1.50回/分),方向転換(17%,1.05回/分),着地(12%,0.71回/分),ストップ(10%,0.62回/分)と続いた.
バレーボールにおいては,3セットのゲーム中における4.5G以上の高加速度動作を抽出した.その結果,着地動作(51%,0.57回/分)が最も多く,踏み込み(17%,0.19回/分),スイング(5%,0.06回/分),スプリットステップ(5%,0.05回/分),ダッシュ(5%,0.05回/分)と続いた.
以上の結果より,前十字靭帯損傷につながる危険動作が各競技においてどの程度の頻度で発生するかが明らかとなった.バスケットボールにおいては全ての選手がコート上でのスプリントやポジショニングを繰り返すため,減速,方向転換,ストップ動作にて高加速度が生じていた.この3動作は一連の動作の流れとして行われる場合も多く,競技特性上,これらの動作を安全に行う必要性が示唆された.また,着地に関しては全体の頻度としては高くないものの,ゴールに向かってプレーする人数が限られることを考慮すると,頻度の高い危険動作であることが示唆された.バレーボールにおいては,高加速度動作の約半数が着地動作であった.着地時の前十字靭帯損傷を予防するためには,着地動作を安全に行う必要性が示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Movements with greater trunk accelerations and their properties during badminton games2018

    • 著者名/発表者名
      Nagano Y, Sasaki S, Higashihara A, Ichikawa H
    • 雑誌名

      Sports Biomechanics

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [学会発表] Movements with greater trunk acceleration and their properties during badminton games.2017

    • 著者名/発表者名
      Nagano Y, Sasaki S, Ichikawa H
    • 学会等名
      The Second World Congress of Sports Physical Therapy
    • 国際学会
  • [学会発表] 競技特性の理解と外傷予防の方策2017

    • 著者名/発表者名
      永野康治
    • 学会等名
      花田学園スポーツ医科学フェスティバル
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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