骨粗鬆症性骨折予防のための治療法の費用対効果を評価することを目的とした医療経済評価を実施した。まず文献レビューを通して、骨粗鬆症領域で報告された医療経済評価の課題整理を行った。次に骨粗鬆症患者の予後を表すモデルを構築し、妥当性の検討を行った。構築したモデルに基づき、1次または2次骨折予防を目的とした治療の費用効果分析を実施した。さらに、骨粗鬆症患者のレセプトデータを用いた統計解析により、骨粗鬆症性骨折に伴う医療費の推計を行った。一連の取り組みを通じて、骨粗鬆症治療の費用効果分析における技術的な課題を整理した。
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