これまでに、解毒の中心的な遺伝子発現応答である「ARE(Anti-oxidant Responsive Element)活性」を発光測定で定量する細胞株を樹立し、メチルメタクリレート(MMA)とジヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)のARE活性に対する作用の比較から、ARE活性を低濃度で上昇させるレジンモノマーは、相対的に毒性が高いことを示唆した。本課題では、歯科で頻用されるエチルメタクリレート (EMA)についてARE活性化における濃度依存性と細胞毒性の相関性を明らかにした。以上の結果より、レジンモノマーの細胞毒性が強いものほど低濃度でARE活性を上昇させることが実証された。
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