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2016 年度 実績報告書

高齢者の意思能力の程度に応じた権利擁護と福祉専門職・家族等の「かかわり」

研究課題

研究課題/領域番号 26870689
研究機関南山大学

研究代表者

三輪 まどか  南山大学, 総合政策学部, 准教授 (30516084)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード介護契約 / 介護保険 / 契約締結過程
研究実績の概要

平成28年度は、東京都内にある介護施設および事業所を対象に、介護保険サービスを提供する場合の、契約書・契約書別紙・重要事項説明書(いわゆる3点セット)のサンプリング調査と契約締結過程におけるアンケート調査(以下2016年調査とする)を実施した。
アンケート調査においては、2003年に実施した同様のアンケート調査(ただし、2003年のアンケートは訪問介護事業所のみを対象とし、1,801事業所のうち、757箇所の回答が寄せられた)との比較を行った。措置から契約への理念のもと、介護保険制度内に契約が取り入れられてすぐの時点(2003年)と、それから法改正をしてずいぶん定着した感のある現在(2016年)において、介護契約に関して相違があった点は、以下の2点である。
第1に、契約内容説明の対象者の選定である。2003年調査に比べて2016年調査の方が、家族に対してよりも、利用者本人に対して説明しようとする事業者が増えていることが明らかとなった。この点、本人の意思尊重、無権代理の危険性を考える事業者が増えたものと推測できよう。
第2に、契約締結後のトラブルであり、2016年調査では2003年調査と同様「介護保険対象のサービスの範囲」についてのトラブルが多かったものの、そのほかの項目で4割を超えるものはなく、トラブルを回避する努力をしているものと推測される。
これら2点を踏まえ、依然として介護保険内・外のサービスを説明するためのパンフレットの作成やわかりやすい介護サービス利用契約書の提示が求められていることが明らかとなった。契約書の分析および比較については、現在進めているところであり、来年度刊行する予定の著書に反映予定である。

備考

アンケートで得られた結果をダウンロードできるようにしている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 後見監督責任に関する一考察-後見監督に関する3つの裁判例を素材として-2017

    • 著者名/発表者名
      三輪まどか
    • 雑誌名

      アカデミア社会科学編

      巻: 12 ページ: 91-111

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [備考] Madu's Lab

    • URL

      http://miwamadoka.sakura.ne.jp/

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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