研究課題
若手研究(B)
現代物理学の根幹である量子物理学とそれ以前の古典物理学とを橋渡しする「量子古典対応」の考えを、「量子確率論」という現代数学の一分野の枠組みの中で再定式化することで、「逆正弦法則」という重要な確率分布が数理科学において果たす普遍的な役割を明らかにした。具体的には、「直交多項式」「量子ウォーク」「ヘッケ環」といった重要な数学的対象の振る舞いや構造を、量子古典対応の数理を通じ、「逆正弦法則」やその類似物によってとらえることに成功した。
数理物理・量子確率論