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2014 年度 実施状況報告書

ヨーロッパの多文化社会における子どもへの性的虐待防止に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26870705
研究機関長崎大学

研究代表者

見原 礼子  長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (70580786)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードヨーロッパ / 多文化社会 / 性的虐待 / 子どもの権利条約
研究実績の概要

本年度は、世界的な国際NGOであるセーブ・ザ・チルドレンのスウェーデン支部が刊行した子どもの性的虐待加害者の治療に関する著書(Anders Nyman, Olof Risberg, and Borje Svensson, Young Offenders: Sexual Abuse and Treatment, Save the Children Sweden, 2001)の翻訳作業を中心に行った。翻訳に関連して、10月にスウェーデンに赴き同書の著者らと意見交換を行い、本研究の研究手法やアプローチに関する助言を得た。翻訳した本は平成27年度中に刊行予定である。
その他の研究活動としては、ヨーロッパ全体における子どもへの性的虐待問題への取り組みの変遷を明らかにするため、2007年に欧州評議会が採択した性的搾取及び性的虐待子ども保護条約の成立背景、及び条約の内容に関する検討作業を開始した。本研究では、同条約のなかでもとりわけ、第6条に定められている性的虐待防止のための子どもを対象とした教育や情報提供の重要性に着目している。本年度は、教育や情報提供を実際に行うに際して、社会の多様性が政策的にどのように位置づけられてきたのか、すなわち児童虐待防止政策における移民家庭やその子どもへのアプローチはいかなるものであったのかを詳細に明らかにすることを目指したが、本年度中に聞き取り調査を実施することができなかったため、この点については来年度以降に検討を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

産前産後休暇を取得したため。この点については、後述するように、補助事業期間延長承認申請を行い、事業期間を1年間延長することにより対応する。

今後の研究の推進方策

産前産後休暇の取得により研究の遂行がやや遅れているため、補助事業期間延長承認申請を行い、事業期間を1年間延長することを予定しているが、当初の研究計画の内容に変更は生じない。

次年度使用額が生じた理由

産前産後休暇取得により、予定していた学会発表に参加できなかったこと、及び海外出張の期間を短くせざるを得なかったため。

次年度使用額の使用計画

既述のとおり、研究期間を1年間延長する予定であるため、予算は研究期間中に予定通り執行予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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