本研究では、江戸中期に活躍した西川祐信(1671~1750)に着目し、18世紀上方出版文化から江戸の都市文化へと続く知の連環を考察した。 (1)国内外の所蔵機関で祐信作品の調査を行い、「西川祐信総合作品データベース」を公開した。(2)月1回「西川祐信雛形本研究会」を開催し、文学史、美術史、染織史などの研究者約10名で『正徳雛形』の翻刻・語釈を行っている。(3)祐信作品に繋がるものとして上方を中心に出版された絵入百科事典に着目し、「近世期絵入百科事典データベース」を構築・公開した。2017年7月に「国際シンポジウム 絵とことばの350年」を国際日本文化研究センターで開催。
|