研究課題/領域番号 |
26870720
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
李 皓 静岡大学, 情報学研究科, 准教授 (20411332)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | デジタルコンテンツ / コンテンツプラットフォーム / 消費者モデル / 消費者調査 / エージェント・ベース・シミュレーション |
研究実績の概要 |
今年度は極めて順調に研究を行うことが出来た。 コンテンツ消費者調査に向けて、コンテンツ消費者の消費基準を思索した上で、ゲーム産業の専門家を中心にヒアリングを行い、2014年7月に学生を対象とした一回目の先行アンケート調査を行った。その結果に基づいた消費者モデルのドラフトを作成し、2014年8月のParticipatory and Popular Culture 2014 Summer Conferenceにおいて、「Why consumers purchase a content? A general model of contents consumers' purchase activities」を発表した。 2014年9月に学生を対象とした二回目の先行調査を行い、これら二度のアンケート調査の分析を行い、その成果を2014年10月の社会経済システム学会第33回大会において、「デジタルコンテンツプラットフォーム選択に関する消費者調査」を発表した。 学会で得られたフィードバックを加えて、社会調査法の専門家からの協力を得て、2015年2月にインターネット調査会社に依頼し、4問/20,000件の事前調査から該当者を選出し、本調査では40問/1,854件のサンプルを取得した。 エージェント・ベース・モデルの構築に向けて、日本シミュレーション&ゲーミング学会2014年度秋期全国大会に参加し、最新の研究成果の把握及び専門家との意見交換を行った。 今年度の最後に、エージェント・ベース・モデルのプロトタイプを構築し、初歩的なシミュレーション及び分析を行い、その成果を2015年3月の第19回進化経済学会北海道大会において、「デジタルコンテンツプラットフォームのエージェントベースシミュレーション」を発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
26年度の計画に挙げられている以下の3つの目標は達成されたため。 ・研究環境の整備 ・モデル構築のためのコンテンツ消費者調査 ・シミュレーションプログラムのパーツ構築
|
今後の研究の推進方策 |
概ね研究計画通りに進む予定である。 研究計画の予定にないが、インターネットアンケートで当初想定以上のデータを収集出来たため、新たに多変量解析を行い、成果発表を試みる。 課題として、2015年3月に所属機関の変更があったため、大学院のゼミ生は当初の約20名から、一時的に0名になる。当初予定しているデータ収集などの単純タスク及び高度なシステム開発の協力者がいなくなった。この問題を解消するために、新しい本務校で他の教員の協力を得て、大学院生だけではなく、スキルの高い大学生の協力者を新たに開拓したい。
|